お久し振りです。
音声部 片浦です。
前回の僕の記事からはかなり時間が経ち久々のブログとなります。
というのも実はロケで先月まで約二ヶ月間もの間、アラスカにて大冒険を繰り広げてきました。
撮影の詳細についてはまた後日告知しますが、僕がずっと見たかった憧れの自然を、まさにそのまま体感させてもらったロケでした。
思い返すとアラスカで見たたくさんの光景はまだ僕の中で新鮮で鮮明でもあり、また逆に僕があの場所に居たことは夢だったのではないかと思うように思い出されます。
僕たち撮影隊は北極海そばの原野までキャンプに行きました。
数年前まで普通の飛行機に乗ることさえ珍しく思い興奮していた僕ですが、今回原野にはブッシュプレーンという小さな飛行機で滑走路もない場所に着陸します。
紅の豚に出てくる飛行機をイメージするとほとんどそのまま、まさに『飛行機』と言わんばかりデザインの飛行機です。
小さい飛行機なのでエンジン音とプロペラの音がすぐ近くで爆音で聞こえます。
それはまさに今空を飛んでいて、その外の空気に直接触れているように思わせてくれました。
街の空港から飛んで山脈を越えて行きます。
同じアラスカの中ですが、初夏の爽やかな街並みから北上するにつれて雪が増え、最後には一面に雪のつもったままの山脈の山頂スレスレに飛んでゆきます。
あの光景には圧倒され、いろんな想いが巡りました。
あの光景はおそらく一生忘れない記憶の一つになると思います。
なぜかというと、世界のたくさんの山は人が登って名前がついて、人の暮らしと自然が近くなっていて、人が自然を愛でたり脅かしたり、その逆も然り、そういう距離感でお互いに共存しているものだと思っていました。
しかしあそこには名前すらなく人がまだ立ったことのないであろう場所があり、そんな場所でも季節の移り変わりや天候の変化があって、野生動物はその中で人を知らないまま生活している。
人と自然が関わる上で環境破壊が同時に語られることは多く、実際にそれは深刻な問題であると思います。
そうではあると思うのですが、そんな中で変わらず、もしくは順応して変化し生きている自然の逞しさの部分を体感するきっかけになりました。
そのような自分どころか他の誰も知らない世界が今この瞬間も存在しているということは僕にとってはすごくワクワクすることだと今回感じました。
その他にもあまりにもたくさんの夢のような体験をしてきましたので次回はアラスカロケ 新機材新技術導入 撮影技術者として、編をお送りします。
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