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音声部だから撮影について勉強しよう

こんにちわ

音声部の片浦です。


久々の記事となってしまいましたが、もう6月も半ばになり、弊社にも4月から新しい社員が入社してくれました。

しかも待望の音声部志望です。

僕も入社8年目となり先輩としてしっかりしないとなと改めて気を引き締められています。


それだけではなく、最近ずっと携わらさせていただいているあるロケでは、音声部ではあるもののカメラを触っている時間がこれまでと比べてかなり長いロケに行かせていただいております。

カメラマンはもちろん別にいるのですが、そんな中でもカメラに対する知識や画を切り取って作るという力が求められる、必要とされているということを強く感じております。


そんなわけで勉強だと言い訳をしてこの度自分でもmyフルサイズミラーレスデビューをしました。


仕事はほとんどソニーなんだからソニーにしろよっていうことに関しては、別メーカーが触ってみたいということとカメラの見た目がいいということでこれで良かったと言い聞かせています。


実際自分で撮ってみてどうかというと、2つ良かったなと思っていることがあります。

1つは基本的な技術のこと、もう1つは撮影技術者としての意識の持ちようについてです。


技術的なことについては、このカメラでは写真しか撮っていないのでまだまだではありますが、この被写体や現場の状況に対してどう撮るのがいいのか、どういうレンズの何ミリで撮影すべきなのか、F値やシャッタースピードはいくらがいいのか、そんな基本中の基本みたいなことも今までいい加減にやっていたなと強く思わされました。

それを知っているか知らないかでは立ち回りが違ってきて、まず自分がどこに立って収録して、マイクをどこまで詰められるか、これまでも気にしていたつもりではありましたが実際に現場では間違っていたことが多かったかもしれません。

それを改める機会になったと思います。


もう1つ意識の持ちようについて、音を録る上で普段何が大事なのかというと音声の鮮明性が大事であると思われる方も多いのではないかと思います。

でもそれよりも僕が大事にしたいと思っているのは被写体との距離感です。

ガンマイクを被写体に向ける際のスピード感や距離、ワイヤレスマイクを装着してもらうかどうか、またロケ中にカメラマンの後ろに立っている時の姿勢や表情まで被写体との距離感に影響してくる要素だと思っています。

カメラもそうで、というよりカメラの方が被写体とは直線でのやり取りをしていると感じます。

撮影隊を人だとするなら、そのままですがカメラは目で音声は耳ですよね。

僕はドキュメンタリーのロケが多いです。

演出の仕方は多々あるとはいえ基本的には被写体が可能な限り自然でいれる様子を見たいなと僕なら思います。

カメラマンは正面からその人と目を合わせている感じ。

そこからは逃げられないのではないでしょうか。

音声は耳を傾ける感じでも、前のめりに話を聞き入る感じにも立ち回れるのかなと思います。

話半分に聞くというわけではありません。

被写体とロケ隊というのが2人の人として会話するならどんなふうにいたらいい会話ができるんだろうと考えて話ができているか、みたいなことです。

僕のロケ中の態度というのは自己満足なのかもしれませんが、きっと伝わる人にはきっと伝わると信じてやっています。

カメラマンもきっとそういうことを感じてやっているのではないかなと思うきっかけとなりました。


カメラ初心者が偉そうに喋りましたが、もう業界8年目。

そんなことも知らなかったのかと思われることかもしれませんが後輩もでき責任もプレッシャーも感じます。

後輩にも被写体にも、聞くだけでなく伝えられる音声になりたいと思います。



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